心の傷と癒しの星ーキロンのお話

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存在の傷から、価値の傷へ。

キロンが牡羊座から牡牛座へ

存在の傷から、価値の傷へ。

一人ひとりのホロスコープにあるキロンは、自己統合の鍵を示す大切な場所です。

それは単に、

「傷」
「癒し」

という言葉だけでは語りきれない、もっと深い物語があります。
それはキロンが、私たち一人ひとりの個人的な傷であるのと同時に、人類が抱えている集合意識の傷でもあるからです。

心の傷というより、
もっと深い場所にある、魂の傷

だからこそキロンは、時にとても古い記憶を呼び起こします。

自分でも理由がわからない痛み。

なぜか繰り返してしまう感覚。

どこかに帰りたいのに、どこにも帰れないような想い。
キロンは、そのような魂の奥に眠る記憶を静かに揺り起こしていきます。

魂の傷と呼ばれるキロン

このキロンという星は、土星と天王星の間に、楕円形の軌道を持って存在していますが、
その正体は、海王星より外にある氷天体の領域ーカイパーベルトから迷い込んできた
小惑星でもあり、彗星でもある「彗星・小惑星遷移天体」です。

カイパーベルトには、占星術の中では非常に大きな力を持つ天体ー冥王星も含まれています。

太陽系よりもはるか外に広がる世界からやってきたキロンは冥王星レベルの、深い魂のルーツの記憶を保持している存在だと私は感じています。

思い出したいけれど思い出せない。

その記憶はむかし、昔、あなたが地球にやってくる前の古い魂の記憶のよう。

もっと居心地が良かった
もっと健やかだった周波数の魂の古い記憶。

深く魂の底を流れる、触れることのできないその記憶は、追い求める衝動となり

帰りたいけれど、帰れない。
辿り着くことのない理想郷への想いとなっていきます。

思い出すことのできない
あの場所へ帰りたい。

そのような理由もなく感じてしまう思いは、

集団でいる時に自分一人だけが違う
疎外感や孤独感として現れてきます

私の居心地の良い場所は、
一体どこにあるだろう。

自分自身の魂の記憶を思い出せない。
でも感覚でここではないとわかる。
そして、私はここにいるべきではないと思う。

疎外感、孤独、分離感。

これがキロン表す傷です。
個人の傷のように見えて、
私たち人類が抱える集合意識の傷です。

キロンの傷はやがて癒しへと

キロンの話は、さらに美しく、
深くなります。

個人天体の最後の土星と集合意識の天王星を架け橋のように楕円で動く軌道を持つキロンは、その自らの傷を癒していく過程で個人天体と集合意識の天体をつなぐ存在となっていきます。

天王星
海王星
冥王星

この集合意識の3天体と一人の個人としての自分を繋いでいくことで、私たちは宇宙の叡智と繋がる存在と成長していきます。
自分一人の経験からだけではなく、膨大な人類の経験、宇宙の叡智にアクセスしていくことになり、自分の持つ潜在的な能力に目覚めていきます。

私たちは最初、キロンを通してこう感じます。

私はみんなと違う。

私はここに属していない。

私の居場所はどこだろう。

けれど、その傷を深く見つめていくと、やがて気づきます。

本当に探していた遠い世界は、

実は自分の内側にあったのだと。

出会いたかったものは、

外側のどこかにあるのではなく、

自身の中に眠っていた「私自身」だったのだと。

そうして自らの闇を受け入れたキロンは光を放ち始め、分離から統合へ向かっていきます。

深い分離の経験があったからこそ
その痛みを知り、
周りの存在を受け入れ、統合へと導く
癒しの存在となる。

「私はみんなと違う」という痛みを通して、やがて「私」と「私たち」をつなげていく。

小さな私、つまり小我から、

より大きな私、大我へと意識を広げていく。

それが、キロンが「魂の傷」とも呼ばれ、同時に「癒しの星」とも呼ばれる理由です。

キロンの牡羊座から牡牛座への移行の動き

キロンの牡羊座から牡牛座への移行

キロンは2026年6月19日ごろに一度牡牛座へ入り、同年9月17日ごろに牡羊座へ戻ります。その後、2027年4月14日ごろから本格的に牡牛座へ入り、2033〜2034年ごろまで牡牛座のテーマを扱っていきます。

この流れは、キロン牡羊座から牡牛座への移行にあたっての、いわば予行練習のような時間です。

 

整理すると、このようになります。

2018年4月〜2018年9月

キロン牡羊座入り、一度目

2019年2月〜2026年6月

キロン牡羊座本格期

2026年6月〜2026年9月

キロン牡牛座へ一度入る

2026年9月〜2027年4月

キロン牡羊座へ戻る

2027年4月〜2033/34年ごろ

キロン牡牛座本格期

キロン牡羊座時代


牡羊座のキロンは私たちに問いかけます。
「私は存在していていいのか」

牡羊座は、最初の火です。

何もないところから、生命の火が立ち上がる。

生まれること。

立ち上がること。

自分の意志で動き出すこと。

そこにキロンがある時代は、私たちの中の

存在することの傷。

自分を出すことへの恐れ。

怒りを持つことへの罪悪感。

始める勇気の痛み。

戦わなければ生き残れないようなサバイバルの感覚。

そのような、生命そのものに関わる傷が浮かびやすかったのだと思います。

「私は私として立っていいのか」

「誰かの許可なしに始めていいのか」

「自分の怒りや欲求を持っていいのか」

牡羊座キロンは、私たちにその問いを投げかけてきました。

牡羊座の最後

傷ついた火が、自分を取り戻していく

牡羊座キロンの終盤は、とても生々しい時間です。

自分を抑えてきた人ほど、もう抑えられなくなる。

けれど同時に、

自分を出すことが怖い。

立ち上がることが怖い。

自分の火を使うことが怖い。

だからキロンが牡羊座の最後の度数にあるこの時期は、単に

「行動しましょう」

という軽い話ではなく

むしろ、

完璧に癒やされていなくても、私は始める。

誰かに認められる前に、私は私の人生を選ぶ。

傷ついたままでも、私はここに立つ。

そのような段階です。

牡羊座キロンは、傷ついた火をもう一度取り戻す時間でした。

牡牛座に入り、火が大地に降りる

火が大地に降りる

牡羊座は、火。

牡牛座は、大地。

牡羊座で生まれた

「私はここにいる」

という火は、牡牛座で大地に触れます。

身体に入り、暮らしに入り、形になります。

ここからキロンのテーマは変わっていきます。

牡羊座キロンでは、

存在の傷

牡牛座キロンでは、

価値の傷

つまり、

「私はここにいていいのか」から、

「私は価値を持っていていいのか」へ。

「私は始めていいのか」から、

「私は受け取っていいのか」へ。

「私は戦って生き残る」から、

「私は安心して根を張っていいのか」へ。

牡羊座で取り戻した火は、

牡牛座でようやく地上に根を下ろしていきます。

キロン牡牛座のテーマ

牡牛座は、身体、感覚、所有、お金、才能、自然、食、声、美、安心、持続性を扱います。

なのでキロンが牡牛座に入ると、こういう問いが出てきます。

私は自分の才能に、きちんと価値をつけているか。

 

受け取ることを怖がっていないか。

安心することに罪悪感を持っていないか。

美しさや豊かさを、贅沢やわがままだと思っていないか。

自分の仕事、時間、感性を安く差し出しすぎていないか。

 

これは、かなり現実的なキロンです。

精神論では済まされない。
体が疲れているなら、身体に出る。
価値を低く見積もっているなら、お金や仕事に出る。
受け取れないなら、人間関係やビジネスに出る。

牡牛座は、とても正直です。

「あなたの真実ー本当にそれを地上で生きていますか。」

 

と聞いてきます。

2026年の一時的な牡羊座入り

2026年の6月から9月ごろのキロン牡牛座入りは、本格的な移行の前の「予告編」のようにみられます。

この3ヶ月間は、牡牛座のキロンのテーマをならしていく時期です。

例えば、

お金の受け取り方。
自分の仕事の価値。
身体の疲れー労り
生活の豊かさ
食べること、寝ること、休むことの大切さ。
自分の才能を、どう現実に置くか。

でも9月にまた牡羊座へ戻るので、そこで最後にもう一度、

私は本当に自分として立つのか

という牡羊座本質的なの問いを再確認するために戻される感じです。

2027年から本格化

2027年4月ごろから、本格的にキロン牡牛座の時間に入ります。

ここからは、ただ自分を見つけるだけでは足りなくなり、

体を持つ自分自身を
使い形に落とす。
仕事にする。
暮らしにする。
勝ちにする。
安心できる場にする。

牡羊座キロンが
自分として生まれ直す時期だったなら

牡牛座キロンは
その自分に価値を与え、地上に根付かせる時間
です

キロンは楕円の軌道を持ち
それぞれの12星座のサインにいるのは、均等ではありません。
そしてキロンが一番長くいるサインは

「自分として生まれ直す時期」
牡羊座なのです。
自分を取り戻すことが、私たち人類の大きな傷となっている
というのもとても深い物語なのだと感じています。



Written by Naoko Nina Forrest


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